ikeda kaoru

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そうか、君はカラマーゾフを読んだのか。

 そうさ、僕はカラマーゾフを読んだのさ!

入門書だけれど。

 

ドフトエフスキーの”カラマーゾフの兄弟”について、やさしく書かれた初級編入門書。

たしか佐藤優も推薦していたような?

 

ロシア文学は縁がなく、ドフトエフスキーは実家にある世界文学全集に入っているはずですが、とんと読んだことがありませんでした。

 

いいですね、ドフトエフスキーは。ロシア文学は暗くドロドロしたものというイメージがありましたが、まさしくその通りです。ドロドロした喜怒哀楽の人間模様。そのため考えさせられるいい言葉がたくさんあります。

  • 人を愛する者は、人の喜びも愛する
  • あなたにふりかかる不本意な辱めを喜びとともに耐え、心を乱さず、あなたを辱めるものを決して憎んではいけない
  • 苦しみはいつか癒えてきえるし、いろんな人間的な矛盾から生まれる腹立たしい喜劇も、あわれな蜃気楼となって消える
  • 太陽がみえなくても、太陽が存在していることは知っている。太陽の存在を知っていることは、それだけでもう全生命だ
  • 人間存在の秘密というのは単に生きることにあるのではなく、何のために生きるのかということにある
  • 苦しみこそ人生ですよ。苦しみのない人生にどんな満足があるっていうんですか
  • 子ども時代の、両親と一緒に暮らした時代の思い出ほど、その後の一生にとって大切で力強くて健全で有益なものはないのです
  • 生命に勝る大事なものなんで、ほかにあるはずもないじゃないですか
  • 子どもをもうけただけではまだ父親ではない。父親とは子供をもうけ、さらにそれにふさわしいことをしたもののことだ
  • 大事なのは自分に嘘をつかないことです。自分に嘘をつき、自分の嘘に耳を傾ける人間というのは、どんな真実も見分けががつかなくなって、ひいては、自分に対しても他人に対しても、尊敬の気持ちを失うことになるのです
  • 倦むことなく実践しなさい。夜、眠りに入る前にやるべきことをまだ実行していないと思い出したら、すぐに起き上り、実践しなさい
  • 相手が他人であれ自分であれ、人を毛嫌いすることは避けなさい
  • 賢い人とは、ちょっと話すだででもおもしろい
  • 人間なんて、なんでも習慣なのさ。何もかもそう、国家のかんけいだって、政治の関係だってそうなんだ。習慣こそ、一番の原動力なんだ
  • 子どもたちに必要なのは太陽であり、子供らしい遊びであり、どこにもある明るい手本であり、たとえ一滴であっても注がれる愛なのだ
  • 本当にどんな人間でも、誰それは生きる資格があって、誰それは生きる資格がないってことを、自分以外のにんげんについて決める権利があるのですか

ちょっと図に乗って書きすぎましたか。

まあ自分の読書ノートがわりです。

 

人生つらいことがなければ、幸せを実感できない。

ということですね。